原爆の惨劇を描いた大壁画

日本の芸術家・岡本太郎の壁画作品。現在、渋谷駅のマークシティ連絡通路に設置されているが、もとは1960年代にメキシコのホテルのために制作されたもの。ホテルの経営者の資金繰りが悪化し、壁画は一時行方がわからなくなったものの岡本敏子によって発見され、2008年から現在の場所に恒久的に設置されることとなった。原爆の惨劇を描いた大壁画には炎に焼かれる人の姿、第五福竜丸、憩い合う人々の日常を炸裂する原爆がいまにも襲おうとしている場面などが描かれている。2011年アーティスト集団Chim↑Pomが、「明日の神話」の右下の空白部分に東日本大震災での福島第一原発事故を想起させる絵画を貼り付けたことでも話題になった。